2022年9月11日
福島県にある磐梯山に行ってきました。標高は1,816mです。
会津盆地の東側に位置し、南側の表磐梯から眺めた際の端正な姿から“会津富士”とも呼ばれる福島県のシンボル的存在です。
また、北側の裏磐梯から眺めると荒々しい爆破の跡を残す火山としての姿を拝むことができます。
山頂までの登山道は数多くあるため、初心者から上級者まで楽しめます。
山頂までの登山道
- 猪苗代登山口
- 渋谷登山口
- 川上登山口
- 裏磐梯登山口
- 八方台登山口 ← 今回のコース
- 翁島登山口
前日も日本百名山の一つである安達太良山へ登山に行っており、足の疲労がかなり残っているという状態でした。
そのため、今回はそこまで難易度が高くない八方台登山口からの往復コースで登ることにします。
↓↓↓ 登山口の詳細は、磐梯山の登山マップを参考にしてみてください。
「磐梯山」登山マップ
磐梯山について
地図
今回は、磐梯山ゴールドラインの途中にある八方台登山口を起点に、弘法清水を経由して磐梯山頂上を往復するコースで行きました。
コースタイム
- 7:34猫魔八方台
- 7:34八方台登山口
- 9:07岡部小屋
- 9:08弘法清水小屋
- 9:54磐梯山
- 11:20弘法清水小屋
- 11:23岡部小屋
- 11:36天狗岩
- 12:50猫魔八方台
- 12:50八方台登山口
行動時間は、5時間16分です。
実際に歩いた登山ルートに関しては、YAMAPの活動記録も載せておきますので是非ご活用ください。
駐車場情報
八方台登山口付近の駐車場は大きく分けて以下の3つです。
- 八方台登山口駐車場
- 八方台第2駐車場
- こがね平駐車場
いずれも、磐梯山ゴールドライン(無料道路)の途中にある駐車場です。
それぞれの駐車場の詳細を以下にまとめました。
八方台登山口駐車 | 八方台第2駐車場 | こがね平駐車場 | |
写真 | |||
営業時間 | 24時間 | 24時間 | 24時間 |
台数 | 70台程度 | 80台程度 | 50台程度 |
トイレ | あり | なし | なし |
料金 | 無料 | 無料 | 無料 |
足洗い場 | なし | なし | なし |
Googleマップ |
磐梯山 登山
山頂直下の「弘法清水」に向けて出発
登山前日は福島県の会津若松市にある「快活CLUB」というネットカフェに宿泊して、登山口付近の駐車場に向けて早朝から出発。
自分の好きなタイミングで入退出ができるのは、登山好きにとっては重宝する施設ですね。
↓ こちらの記事で、快活CLUBについて紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。 ↓
磐梯山ゴールドラインを通り、八方台登山口駐車場に向けて早朝ドライブ!
やっぱり福島県の道は走っていて楽しいですね。
7時頃に八方台登山口駐車に到着しましたが、この時点で満車状態でした。
ギリギリ1台駐車できるスペースが空いていましたが、週末に行く場合はもう少し早めに行ったほうが無難かもしれません。
八方台登山口から登山スタートです。
やや出発する時間が遅くなってしまったため、登山口周辺は多くの登山客で賑わっていました。
八方台登山口からのコースは初心者でも登りやすいため、かなり人気のあるコースとなっています。
最初はひたすら樹林帯の中を進んでいきます。
ほどよく日陰になっており、この時期にしてはかなり快適な気温です。
登山道はきちんと整備されており、かなり歩きやすくなっています。
ただ、所々にぬかるんでいる場所もあるため、足元には注意してください。
かつて営業していた温泉旅館「中の湯」に到着です。
周辺は鼻を刺すような強烈な硫黄のニオイが立ち込めます。
現在でも温泉が湧き出ていますが、残念ながら入浴は不可となっています。
しばらく歩くと、2手に分かれる分岐地点があります。
どちらも目的地は同じで、弘法清水に続いています。
右手が直登で近道ですが、木々で視界が覆われるため、展望を楽しむのなら左手のお花畑に行くことをおすすめします。
今回は、往路は右手に行き、復路はお花畑を通ることにします。
9時8分、弘法清水に到着しました。
弘法清水には、手前にある岡部小屋と奥にある弘法清水小屋の2つの山小屋があります。
どちらも売店・休憩のみで、宿泊はできません。
飲み物、食べ物、登山記念品などが販売されています。
岡部小屋付近のベンチで休憩を取っていたら、店主から「小屋の中で休憩していきな!」と言われてお茶を出してくれました。
小屋からの眺めは絶景で、疲れた体にお茶の温かさが染み渡ります。
店主の優しさに感謝です。せっかくなので、ここで登山バッチを購入しました。
岡部小屋の目の前には冷たい湧き水が沸いています。
ちょうど飲み物が少なくなっていたため、ここで水を補給しました。
こういう給水ポイントはかなり助かります。
弘法清水小屋から少し奥に歩くと、昼食を食べれそうな広場があります。
多くの登山客は山頂で昼食を食べるため、ゆったりとした雰囲気の中で昼食を食べたい方は、この場所で済ますのをおすすめ。
ここが山頂なのではないかと思うくらい絶景が広がっています。
奥に見える荒々しい山容は櫛ヶ峰ですね。
裏磐梯から見ると、磐梯山より櫛ヶ峰の方が主役に見えるそう。
磐梯山山頂へ
山頂に向けて再び登山道を進んでいきます。
弘法清水から山頂までは、複数のルートが合流するポイントで道も狭いため、シーズン中は最も渋滞しやすい場所となっています。
そう簡単に山頂へは行かせないと言わんばかりに、最後の最後に急坂が待ち構えています。
前日の登山の疲がここに来て響いてきました。
「最後の登り、しんどい…」と思いながら最後の急坂を登っていきます。
最後のガレ場をを登った先に山頂があります。
「ラストスパート、頑張るぞ!」と自分を奮い立たせます。
10時01分、磐梯山山頂に到着です。
山頂の看板は一段下がった場所に設置されています。
磐梯山は独立峰であるため、広大な景色が360度に広がっています。
山頂直下の岩場は比較的広く、食事休憩にはぴったりな場所です。
ただ、多くの登山客で賑わっているため、絶景が見える場所を確保するのは難しい可能性があります。
山頂からの猪苗代湖。
地上から見る猪苗代湖は大きすぎて海のように見えますが、山頂から見える猪苗代湖はやや小さく見えるのは気のせいでしょうか。
実は大学生の頃、遠泳大会で猪苗代湖を泳いだことがあるのは秘密の話。
猪苗代湖の反対側には桧原湖が見えます。
山頂から2種類の湖を見ることができるが磐梯山の良いところ。
山頂にも山小屋があり、記念品などが売られていました。
ここは売店のみの営業で、休憩・宿泊の利用はできません。
下山する頃には営業が終了していました。一体、営業時間は何時から何時までなのか気になります。
猪苗代湖を眺めながら昼食を食べます。
昼食のメニューが昨日の登山と全く同じであることを今更ながら気付きました。
もう少し山頂での食事のバリエーションを増やしたいな。
山頂で絶景を見ながら黄昏ていると、平日の仕事の疲れやストレスが吹っ飛びますね。
山頂からの景色を満喫したので、もうそろそろ下山していきます。
お花畑を通って下山
山頂から弘法清水までは、行きと同じルートです。
山頂と弘法清水間の道はかなり狭いため、この時間になると登山客とのすれ違いが大変です。
弘法清水からは、近道とお花畑を通る2つのルートがあるため、帰りはお花畑を通ってみます。
お花畑への道は、弘法清水小屋の前の広場から行くことができます。
9月ということもあり、そこまで花は咲いていませんでしたが、開放感があり気持ち良く歩くことができます。
お花畑を過ぎて1時間ほどで、八方台登山口まで戻ってきました。
下山後は駐車場の近くにある休憩所で少し休憩。
休憩所にてソロで来ている他の登山客と「今日の磐梯山は綺麗だったね」という話題で盛り上がりました。
意外とソロで来ていると誰とも喋らないため、山の絶景を共有できて新鮮でした。
こんなに天気が良い日は珍しいらしい。今日は運が良かったな。
登山後の温泉でまったり
登山後の汗を流すため、会津美里町にある「本郷温泉湯陶里」という日帰り温泉に行きました。
コロナの影響でサウナが利用できなかったのが残念でしたが、露天風呂からは会津の自然豊かな景色を眺めながら入浴することができて、心も体も癒されました。
風呂上がりのコーヒー牛乳は別格。温まった体に染み渡ります。
なんと、外には足湯も設置されています。
ただ、せっかく来たなら温泉に入りたいし、温泉の後に足湯に浸かりたくもないし…で、果たして需要があるのかどうかは疑問ではある。
温泉で疲労も回復したことだし、これから4時間運転して家へ帰ります。
磐梯山の登山を終えて
今回は”会津富士”とも呼ばれる福島の名峰である磐梯山に登ってきました。
車で磐梯山のゴールドラインを通ったことはあったのですが、今回は登山として磐梯山に行くことができて、改めて磐梯山の雄大さに気付くことができました。
また、岡部小屋の温かい店主のに出会うことができ、自分も誰かの役に立ちたいと感じさせる山行になりました。
今回は一番難易度が低いコースである八方台登山口から登りましたが、表磐梯からのゲレンデ歩きや裏磐梯からの荒れ地歩きなど、他にも多くの登山コースがあり、それぞれ違った楽しみ方ができるかもしれません。
今度はお花畑に花が咲く春〜夏の時期に行きたいな。