2023年5月27日
栃木県にある筑波山に行ってきました。標高は女体山の877m、男体山の871mです。
日本百名山に選定されており、男体山と女体山の2つの峰からなる双耳山としても知られています。
標高1,000mに満たない低山であるにも関わらず、山頂からの眺望は絶景で関東平野を一望することができます。
麓と頂上付近を結ぶロープウェイやケーブルカーが配備されているため、初心者でも気軽に頂上を目指すことができます。
真夏の筑波山は暑くて登れないということもあり、初夏を感じる5月下旬に新緑を楽しむ旅をしてきました。
筑波山について
地図
今回は白雲橋コースを通って山頂まで登り、御幸ヶ原コースを通り下山する周回コースで行きました。
詳しい登山コースについてはこちらをクリック
コースタイム
- 07:23Start
- 07:31筑波山神社
- 07:35白雲橋コース登山口
- 09:21筑波山(女体山)
- 09:22屏風岩
- 10:02展望ポイント
- 10:04筑波山頂駅
- 10:58筑波山(男体山)
- 11:23展望ポイント
- 12:02筑波山頂駅
- 12:02展望ポイント
- 13:34宮脇駅
- 13:44Goal
行動時間は、6時間21分です。
実際に歩いた登山ルートに関しては、YAMAPの活動記録も載せておきますので是非ご活用ください。
駐車場情報
登山口付近には多くの駐車場がありますが、メインの駐車場は以下の通りです。
筑波山神社 参拝者有料駐車場 | |
写真 | |
営業時間 | 24時間 |
台数 | 65台ほど |
トイレ | あり(筑波山神社内) |
料金 | 500円(入庫後24時間まで) |
足洗い場 | なし |
Google Maps |
筑波山 登山
パワースポットでご利益を得ながら女体山を目指す
普段は前日入りをして車中泊をするのですが、混雑する紅葉シーズンではないため今回は早朝に出発。
7時過ぎに筑波山神社の駐車場に到着しましたが、この時点ではそこまで混雑していませんでした。
日中の筑波山は登山客だけではなく、観光客も多く訪れて駐車場難民になる可能性が高いため、早めの出発が鉄則です。
当日の天気にも恵まれ、最高の登山日和です。
筑波山神社にて登山の安全を祈願してお参りをしました。
早朝の筑波山神社には登山客が数人いるだけで、落ち着いた雰囲気が漂っています。
日中になるとかなり賑わうんだろうなぁ。
開店前ということでシャッターが降りていますが、こういう昔ながらの店を見かけると立ち寄ってみたくなりますね。
標識に沿って歩いていくと巨大な鳥居が出現します。
この先から本格的な登山道になるため、しっかりと準備をして進みます。
筑波山の中腹から山頂付近は筑波山神社の境内地であり特別保護地区(自然公園法)に指定されているので火気厳禁となっています。
ただ、御幸ヶ原内の「筑波山バーナーエリア」のみ使用可能になっています。
鳥居を抜けた直後は陽光が差し込まず登山道がかなり暗いです。
少し歩くと陽光が差し込み、緩やかな登山道が続きます。
登山開始から25分後、分岐地点に到着。
ここを左に進むと白雲橋コース、右に進むと迎場コースになります。
今回は白雲橋コースを通り女体山を目指すため左に進みます。
分岐地点を越えると、岩や木の根っこの登山道に変わり、やや歩きにくくなります。
雨が降った翌日などは足元が大変滑りやすくなっているので注意が必要です。
途中に「BENKEI HUT」と名付けられた休憩小屋がありました。
去年の秋に筑波山に登った際には無かったため、最近建設されたのかな。
弁慶七戻りに到着。
頭上の岩が今にも落ちそうで恐れおののいた弁慶が「七戻り」したと言われています。
確かに、頭上の岩は今にも落ちてきそうで、かなりの迫力があります。
筑波山には様々な奇岩や怪石があり、看板の説明を読みながら登山ができるので楽しいですね。
次は高天原に到着。
この先の階段を登ると、筑波神社の摂社である「稲村神社」があります。
無残に壊れた案内標識を発見。
これ、絶対に誰かが蹴っ飛ばして破壊したでしょ。
途中にニッコウキスゲが咲いていました。
少し標高が高い山ならどこでも見れますが、筑波山にも咲いていることに驚き。
有名な群生地としては、霧ヶ峰高原(長野県)や霧降高原(栃木県)などがあります。
9時39分、女体山山頂に到着しました。登山開始から2時間15分かかりました。
標高1,000mに満たない山ですが、山頂からの眺望は良く広大な景色を眺めることができます。
また、空気が澄んでいるため、遠方には霞ヶ浦も見ることができます。
山頂には多少のスペースはあるものの、登山客で賑わっていてゆっくり座って昼食を食べる雰囲気ではありません。
遠くには男体山が見えます。
新緑の時期は山肌全体が緑色に、紅葉の時期は山肌全体が赤色に染まります。
この角度からの景色は季節毎に見え方が異なるので結構好き。
↓紅葉の時期の写真も載せておきます。
女体山に軽装で登っている人が多いと思っていましたが、筑波山ロープウェイの終点がこの周辺にあるんですね。
確かに、この距離ならロープウェイを利用すれば初心者でも山頂まで行くことができますね。
山頂駅の御幸ヶ原でご当地グルメを満喫する
女体山から20分ほど歩くと御幸ヶ原に到着です。
ケーブルカー山頂駅もあるため登山客だけではなく、多くの観光客も訪れます。
そのため、お土産屋やお食事処も充実しており、日中はかなり賑わいます。
筑波山登山道内は火気厳禁となっていますが、御幸ヶ原の筑波山バーナーエリアのみ使用可能になっています。
10時の時点で多くの登山客が集まっており、バーナーエリアのベンチは埋まっていました。
朝食を食べていなかったため、少し早いですがコマ展望台にあるレストランで昼食を食べます。
コマ展望台は、1階が売店、2階が展望食堂、3階が屋上展望台となっており、入場は無料です。
さすがにこの時間では店内にお客さんはおらず、貸切状態でした。
360°のパノラマを楽しみながら食事ができるのは贅沢ですね。
人気No.1メニューである「つくば鶏親子丼」を注文!
実は、SNSでコマ展望台の親子丼が美味しいとおすすめしていた方がいらっしゃったので、注文してみました。
お肉が柔らかく、口に入れた瞬間に一気に旨みが広がって美味しい!
さすが人気No.1メニューですね。
食後のデザートとして、筑波山名物の「幸福だんご」を注文。
こちらはその場で焼いただんごに味噌ベースのたれがかかっています。
男体山へ向かい、自然研究路で植物を観察する
しっかりと腹ごしらえをしたので、次は男体山へ向かいます。
といってもほんの少し登るだけなんですけどね。
意外と急な岩場もあるので、油断は禁物。
御幸ヶ原から10分ほど登ると、男体山山頂に到着です。
山頂からの眺望は良く、遠くの景色も見渡せます。
改めて関東が平野ということが良く分かりますね。
地元の大学生の方々が学校の課外活動(?)で筑波山に登っており、山頂は人で溢れかえっています。
大学のクラスメイトと一緒に登山できるなんて、最高ですな。
僕も高校生の頃に課外活動として日光の戦場ヶ原をハイキングをしたのですが、社会人になるとこういう機会は無いので今考えると良い思い出ですね。
男体山山頂から少し奥に進むと「自然探求路迂回路」があったため、行ってみます。
筑波山における植物の垂直分布の看板がありました。
確かに、登山開始直後はスギ林が多かったのに対して、山頂付近はブナ林が多く見られました。
標高差がそこまでないにも関わらず、これほど多くの植物が見られるなんて不思議ですね。
「自然研究路」というくらいだから、もっと多くの花や植物があるのかと思っていましたが、思いのほか何もなかったです。
ぐるっと自然研究路を周回して再び御幸ヶ原へ。
コマ展望台で購入した登山バッジとパシャリ。
たとえ登るのが2回目でも、前回とは異なる登山バッジを購入して記録として残したい。
男体山と自然研究路を歩き、かなり疲れたため生乳ソフトクリームを食べて休憩します。
疲れた体にソフトクリームの甘さが全身に広がり、最高に美味しい!
12時を過ぎると、登山客だけではなく観光客も増えてくるため、筑波山頂駅付近は大変混み合っています。
筑波山は日本百名山に選定されている人気の山であることが良く分かりますね。
前回のリベンジを果たすため、ケーブルカーは使用せずに下山する
前回筑波山に登った際には途中で膝痛が発生してしまったため、下山時はケーブルカーを使用しました。
ただ、今回は特に膝痛は発生しなかったため、普通に歩いて下山します。
日々の筋トレの成果が出てるのかも!
序盤は整備された木の階段を下っていきます。
途中に湧水があります。
思った以上にキンキンに冷えており、多くの登山客が水を汲んでいました。
巨大なスギの木。
周囲にある新緑の木々と相まって、迫力が増しています。
下山開始から50分後、上りと下りのケーブルカーが交差する休憩所に到着です。(近くに休憩所もあります)
20分毎にが通過するので、ケーブルカーを見たい人は休憩しつつ待ってみるのも良いかも。
下山はテンポ良く軽快に下ることができました。
最後に鳥居を通って下山完了!
下山後の筑波山神社は多くの観光客で賑わっていました。
名前は分かりませんが、近くに綺麗な花が咲いていました。
少しずつ植物の名前にも詳しくなりたいですね。
筑波山の登山を終えて
今回は茨城県にある筑波山に行ってきました。
去年の秋にも筑波山に登ったのですが、紅葉の時期とはまた違った新緑の景色を見ることができ感動でした。
標高が1,000mに満たない山でありながら、山頂からは想像を超える素晴らしい景色が広がっていました。
山頂付近の御幸ヶ原では、その土地でしか味わえないご当地グルメを多く堪能できて大満足です。
筑波山には他にも多くの登山コースがあるため、次回は未開拓である迎場コースとおたつ石コースで登ってみたいです。