2023年4月29日
山梨県にある瑞牆山に行ってきました。標高は2,230mです。
奥秩父山塊の西側に位置しており、全山が黒雲母の花崗岩で形成された岩峰となっています。
6月にはシャクナゲ、秋には紅葉が美しく、山頂には360度の眺望が開けています。
日本百名山に選定されており、尖峰をいくつも連ねた山容が特徴的です。
ひたすら岩場を登る過酷な登山になりましたが、岩峰の独特な景色を楽しめる旅になりました。
瑞牆山について
地図
今回はみずがき山自然公園を起点として山頂まで行き、富士見平小屋を通る周回コースで行きました。
コースタイム
- 07:58スタート
- 07:58みずがき山自然公園
- 09:32不動滝
- 11:12瑞牆山
- 14:13富士見平小屋
- 15:26みずがき山自然公園
- 15:26ゴール
行動時間は、7時間28分です。
実際に歩いた登山ルートに関しては、YAMAPの活動記録も載せておきますので是非ご活用ください。
駐車場情報
周回コースでの駐車場は大きく分けて以下の2つです。
みずがき山自然公園駐車場 | チップの駐車場 | |
写真 | ||
営業時間 | 24時間 | 24時間 |
台数 | 100台程度 | 20台程度 |
料金 | 無料 | 無料 |
トイレ | あり | なし |
足洗い場 | なし | なし |
Google Maps |
他の登山ルートで行く場合は、瑞牆山荘駐車場や富士見平口駐車場があります。
瑞牆山 登山
巨大な岩壁を流れる不動滝を目指す
おはようございます。
車中泊をして前日入りをしたのですが、この時期の早朝は寒すぎて途中で目を覚ましてしまい、やや寝不足気味です。
登山口付近の駐車場は標高が高い場所が多く、それにより気温が下がるから尚更温度調整が難しい。
基本的に登山に行く日は寝不足だから、たまにはベストコンディションで登りたいな。
天気予報では晴れ時々曇りでしたが、現時点での山頂はガスがかかっており、なんなら少し雨が降りそうな予感。
これからの天気に期待しつつ、みずがき山自然公園から登山スタートです。
まずは不動滝に向けて出発します。
序盤は舗装された林道で歩きやすいため、ウォーミングアップには最適です。
明らかに正規ルートではない木々の中をズカズカと進んでいる登山客を発見!
いくらショートカットできるとは言え、本当に大丈夫なのか…。
登山客を見守りつつ先に進みます。
やけに道路が泥だらけになっていると思ったら、土砂崩れによって斜面の一部分が削り取られていました。
間近で見ると結構な迫力。自然の力って凄いですね。
ここから徐々に登山道に入っていきます。
足元に大量の落ち葉がありますが、そこまで急ではないので歩きやすいです。
登山開始直後は気温が低くかなり寒かったですが、ここまで歩くと次第に体が温まってきます。
奥に見えるのが瑞牆山ですね。
この方角からは木々が多いように見えますが、実際は全山が花崗岩で形成されています。
途中から一気に急坂になるな〜って思って懸命に登っていたら道を間違っていました。
登山道が分かりにくい箇所が多々あるため注意を!
右手には巨大な岩が!迫力が凄い…。
全山が岩で形成されているのがよく分かります。
ここからは今までの景色とは打って変わって沢沿いを歩く登山道が続きます。
沢沿いを歩ける登山道は決行珍しい。
水が透き通っていてキレイ。
雪解けの時期ということもあり、水はキンキンに冷えていました。
不動沢での景色が神秘的。
まさか瑞牆山でこの景色が見れるとは思ってもいなかった。
しっかりと木道で整備されていますが、手すりは結構グラつくため極力使用しない方がいいかも。
両サイドに苔が生い茂っている登山道を進んで行きます。
所々に登山道の目印になる赤テープが付けられています。
特に瑞牆山は登山道が分かりにくい場所が多いため、この赤テープが結構役に立つんですよね。
登山開始から1時間30分後、不動滝に到着しました。
滝の落差は20mほどで、巨大な一枚岩の上を流れ落ちています。
少ない水量ながら削り取られた曲線的な岩肌からは、時代の流れを感じられます。
絶壁の山頂から絶景を眺める
不動滝から少し進むと「ししくい坂」のポイントに到着します。
ここから先は急坂が続くため、看板に励まされながら登っていきます。
今にも落ちてきそうな巨大な岩を発見!
下部に若干のスペースがあるため、多少なら雨宿りができそう。
ただ、岩場が多い山ということもあり、雨の日の瑞牆山の登山は滑って危険であるとことが想像できます。
途中で丸太の橋を通らなければいけない箇所があります。周囲を見渡したところ迂回路は無かったはず。
誤って足を滑らせて転落でもしたら怪我をしてしまうため、バランスを取りながら慎重に進みます。
正直、この丸太の橋は怖すぎる。
山頂に近づくにつれて雪が残っている場所が増えてきます。
雪&岩場でかなり足場が悪く、一気にペースが落ちます。
山頂に近づくにつれてゴツゴツとした岩場が増え、手も使いながら登っていく必要があります。
瑞牆山に登るときは手袋は常備しておいた方がいいかも。
11時21分、瑞牆山山頂に到着。登山開始から3時間10分ほどかかりました。
後半は結構ペースダウンしてしまったと思っていましたが、意外と標準ペースでした。
眼下には大ヤスリ岩が見えます。
実はクライミングスポットとなっており、大ヤスリ岩に登ることも可能です。
僕は怖すぎて登れないな〜
遠くには富士山も見えました。
こんなにも鮮明に見ることができて感動です。
この後すぐに雲がかかってしまったので、タイミングは重要ですね。
南アルプスも鮮明に見えます。
やっぱりこの時期でも頂上付近は雪が残っていますね。
こちらは八ヶ岳連峰です。
写真に見える一番高い山が主峰の赤岳で、その左には権現岳と編笠山が見えます。
瑞牆山の山頂はゴツゴツとした岩場が多く、昼食を食べるスペースを探すのが大変です。
昼時ということもあり、次から次へと登山客が登ってきて気付いたら山頂は登山客で溢れかえっていました。
今日はバーナーでお湯を沸かして山頂でカップラーメンを食べます。
毎回のように山頂での食事はカップラーメンだから、もうそろそろ本格的な料理に挑戦してみたいな。
富士見平小屋で休憩して下山する
登りでは急な岩場を登ってきたため、下では急な岩場を下っていきます。
下りの急な岩場が続くため、手も使いつつ下っていきます
大ヤスリ岩を下から見た写真。
近くで見ると迫力が違いますね。
下山開始から1時間30分後、富士見平小屋に到着しました。
ここは売店だけではなく、宿泊も可能になっています。
宿泊に関しては、小屋を利用する場合は事前予約が必要ですが、テント泊の場合は事前予約不要で利用可能なのは嬉しいところ。
まだ14時前後ですが、すでにテントを張っている登山客が多くいました。
間近でテント泊しているのを見ると、自分もいつかテント泊に挑戦してみたいと思ってしまいます。
富士見平小屋から少し下った先には、平成の名水百選に認定されている富士見平湧水があります。
飲み物も少なくなってきていたため、水を補充!冷たい水が身体中を癒してくれます。
初めて見る植物を発見!
地面からにょきにょきと生えている姿はなんだか可愛らしい。
後で調べてみたら「コバイケイソウ」っていう植物かなって思ったけど、果たして正しいのだろうか。
手作り感満載の木でできた橋を渡っていきます。
通るたびに橋が揺れていて不安しかなかった。
開放的な場所に出ました。
ここまで来ると駐車場までもう少しです。
これまで急斜面の登山道が多かったため、平坦な道を歩けるだけで感動です。
下山後、山と登山バッジをパシャリ。
下山後は日帰り温泉とステーキ肉で体力を回復する
下山後は長野県にある日帰り温泉「もみの湯」で汗を流します。
大浴場だけではなく、サウナと露天風呂も完備されているため、しっかりと疲れを癒すことができます。
高温のサウナで体を温めた後、キンキンに冷えた水風呂に入り、外気浴で整うのを2セット繰り返すのがマイブーム。
休日にわざわざ日帰り温泉に行くことはないので、これも登山の楽しみの一つ。
風呂上がりのコーヒー牛乳は最高!
広々とした大休憩室も完備されているため、風呂上がりにゆっくりと休憩ができます。
猛烈な空腹感に襲われたので、人生初のステーキガストへ!
「登山でカロリーを消費したから…」と自分に言い聞かせてガッツリ食べます。めっちゃ美味い!
店名の通りステーキ系のメニューが中心で、メニューの種類も豊富であるため最高ですね。
瑞牆山の登山を終えて
今回は山梨県にある瑞牆山に行ってきました。
天気の都合により前日に急遽決めた山であったため、事前知識がない状態での山行になりました。
山頂に近づくにつれて急斜面&雪で滑りやすい箇所が多く、何度も心が折れかけましたが、山頂からは富士山も眺めることでき、苦労して登った甲斐がありました。
今回登った周回コースはかなり難易度が高いため、ある程度体力を付けてから登るようにしましょう。
山の大半が岩で形成されているため、今までとは一味違った登山を味わうことができました。
今回の登山を通して自分の体力不足を実感したので、今後は日々筋トレをして脚力を鍛えていきたいです。
いつかテント泊を始めた際には、初日に瑞牆山、翌日に金峰山に登ってみたいですね。