2023年5月2日
徳島県にある剣山に行ってきました。標高は1,955mです。
四国では愛媛県の石鎚山に次ぐ標高で、日本百名山にも選定されている一座です。
山名とは異なる女性的な山容が特徴的で、開放的な稜線歩きが楽しめます。
Googleで「四国 絶景」や「四国 観光」と検索をかけると必ずヒットする剣山。
学生の頃から行きたいと思いつつも、登山未経験の僕にはハードルが高く、半ば諦めていました。
そんな中、社会人になり登山が趣味になったのをきっかけに、「剣山の美しい稜線を歩きたい!」という想いが強くなり、GWを利用して遥々栃木から行ってきました。
当日は天気にも恵まれ、雲一つない快晴の下で気持ちの良い稜線歩きの旅をしてきました。
剣山について
地図
今回は見ノ越登山口を起点として、剣山と次郎笈を周回するコースで行きました。
コースタイム
- 06:40Start
- 06:40剣山自然情報センター
- 06:40見ノ越バス停
- 06:48見ノ越登山口
- 06:55見ノ越
- 07:29西島神社
- 07:33剣山野営場(西島野営場)
- 08:16剣山頂上ヒュッテ雲海荘
- 08:17頂上ヒュッテ
- 08:41剣山
- 09:15ジロウギュウ峠
- 09:40次郎笈
- 10:21ジロウギュウ峠
- 10:57剣山
- 11:10頂上ヒュッテ
- 11:13剣山頂上ヒュッテ雲海荘
- 12:01大劔神社
- 12:26剣山野営場(西島野営場)
- 12:28西島神社
- 12:56見ノ越
- 13:07見ノ越登山口
- 13:15見ノ越バス停
- 13:18剣山自然情報センター
- 13:19見ノ越駅
- 13:21Goal
行動時間は、6時間41分です。
実際に歩いた登山ルートに関しては、YAMAPの活動記録も載せておきますので是非ご活用ください。
駐車場情報
登山口付近の駐車場は大きく分けて以下の2カ所です。
見ノ越第一駐車場 | 見ノ越第二駐車場 | |
写真 | ||
営業時間 | 24時間 | 24時間 |
台数 | 100台ほど | 100台ほど |
料金 | 無料 | 無料 |
トイレ | あり | あり |
足洗い場 | あり(劔神社付近) | あり(劔神社付近) |
Google Maps |
剣山 登山
見ノ越登山口から山頂を目指す
剣山の駐車場は24時間開放されているため、前日から車中泊をして登山スタートです。
GW期間中ということもあり、前日から多くの登山客が翌日の登山に備えて車中泊をしていました。
早朝6時30分過ぎ。すでにロープウェイ付近の駐車場は満車状態に。人気のある山での登山では、早めの出発が鉄則ですね。
剣山では、毎年4月29日に劔神社で登山客の安全を祈願する山開きが行われます。
こういう行事があると、改めて登山には危険が潜んでいるから安全には注意しなければいけないということを実感しますね。
安全を考慮するならヘルメットとトレッキングポールがあった方が安心かもしれないけど、僕は写真を撮りながら登山をするスタイルなので、できるだけ身軽に登りたいんですよね。
剱神社で登山の安全を祈願してお参りをしました。
気温計が設置されていました。
只今の外気温は2℃くらい。
この時期の早朝はフリースを着ていても寒い寒い。動いて体を温めます。
序盤は整備されてた登山道を登っていきます。勾配はそこまでキツくはないため、ウォーミングアップには最適。
ただ、この時期の寒さと陽光が当たりにくい場所であるため、地面のぬかるみには注意。
登山開始から10分ほどで陽光が差してきて暖かくなってきました。
誰か帽子を忘れていますね。一瞬、かかしかと思いました。
山頂にある山小屋を発見!
これからあの小屋を目指して登ると考えると心が躍ります。
登山開始から50分ほどでテント場に到着しました。
無料で利用できるだけではなく、近くにはトイレもあります。
テント泊をしている登山客を見ると、いつか自分も挑戦してみたいという気持ちが高まりますね。
「四国 つるぎ山」と書かれた鳥居を発見!
山名とは裏腹にポップなフォントで親しみやすさを感じます。
朝靄がかかった水墨画のような景色が広がっています。
「刀掛けの松」と書かれた案内版の後ろには、枯れた松の木が横たわっていました。
これは、安徳帝が剣山へ登る途中、この場所で休んでいたときに、汗だくで宝剣を持ち続けている従者に気遣い、松の枝に宝剣を掛けて汗を拭くよう言葉をかけられたそうです。
それ以来、この場所を「刀掛の松」と呼ぶようになったと言われています。
8時19分、剣山頂上ヒュッテに到着しました。
山頂ヒュッテの付近には山々を一望できる休憩スペースがあります。
広大な山々の景色を楽しみながらゆっくりと休憩したいところでしたが、強風により体感温度がかなり下がっていたため、足早に山頂に向かいます。
展望台からは四国の山々を一望できます。
見渡す限り山です。奥には瀬戸内海も見えます。
案内看板に山名が記載されていましたが、いまいち分かりませんでした。
8時43分、剣山山頂に到着しました。登山開始から1時間50分かかりました。
山頂は、インスタ映えスポットがあったり、ベンチが設置されていたりと結構スペースは広いため登山客や観光客にとってはありがたい。
剣山の真骨頂を眺め、開放的な稜線歩きを楽しむ
剣山山頂から数分歩くと、次郎笈へと続く稜線が姿を現します。
この絶景を見るために遥々栃木から来たと言っても過言ではありません。
学生の頃から見たかった景色を実際に見ることができて感動です。
快晴の下での稜線歩き。稜線と空のコントラストが美しい。
この角度からの稜線も最高!
登山道はしっかりと整備されていて歩きやすくなっていますが、道幅が狭く登山客とのすれ違いが難しいため注意です。
9時43分、次郎笈山頂に到着しました。登山開始から2時間50分かかりました。
山頂には多少の休憩スペースはあるものの、ベンチ等は設置されておらず昼食を食べるには難しそう。
この先も登山道は続いていますが、次郎笈で引き返すハイカーが多い気がする。
次郎笈から剣山へと続く稜線。
別の角度から見る稜線も別格!
稜線を背景に剣山頂上ヒュッテで購入した登山バッジとパシャリ。
バッジに描かれている黄色い花はキレンゲショウマですね。
実は絶滅危惧種Ⅱ類に指定されている高山植物で、8月上旬が見頃になっています。
本来の目的であった次郎笈まで行くことができたため、剣山方面へ引き返します。
剣頂上ヒュッテで昼食を食べる
普段は「山頂でカップラーメン」が自分の中で主流なのですが、遥々栃木県から来たということもあり、せっかくの機会だから山小屋で昼食を食べることにします。
強風により体感温度が下がっていたため、温うどんを注文。
冷えた体にうどんの温かさが染み渡り、疲れた体を癒してくれます。その味、100点満点である。
レジ横にあった手作りドーナツも気になり注文しました。
外側はサクサク、内側はしっとりで美味い!
山頂でドーナツを食べる機会はないから新鮮。
8時過ぎに立ち寄った際には閑散としていましたが、11時を過ぎると多くの観光客と登山客で賑わっていました。
剣山の記録が掲載されていました。
地球温暖化の影響のせいか、1980年以降は記録が更新されていませんね。
下山後にラーメンを食べて、日帰り温泉でバリ島のリゾート気分を味わう
極力ピストンコースではなく周回コースを通るというマイルールがあるため、下山は大剱神社を経由するルートを通ります。
次第に気温が上がり登山をするには快適な気温になってきたため、足軽に下山していきます。
山々を一望できる場所に来ました。
やや見にくいですが、眼下には上りの際に通ったリフトの西島駅が見えます。
瑞牆山の大ヤスリ岩を彷彿とさせる巨大な岩を発見!
近くで見るとかなりの迫力があります。
下山開始から20分ほどで大剱神社に到着しました。
建物の奥に鳥居があるだけというシンプルな造りです。
文明の利器を利用した観光客が次々と降りていきます。
このリフトに乗ったら一瞬で下山できるんだろうなぁと思いつつ、ひたすら下山していきます。
謎にオシャレなトンネルと通る。
登りでも通ったけど、日当たりが悪かったためか何とも思わなかったのは気のせい?
下山時には気温も11℃まで上がり、登山をするには最高の気温になりました。
剱神社に到着し下山完了!
ここにも登山バッジが販売されているのですね。
13時15分、無事に下山完了!
案の定、麓には多くの観光客で賑わっていました。
下山後は新居浜市にある「本格豚骨 生守らーめん」で豚骨ラーメンを食べました。
日中の登山で失われた塩分を補充します。
細麺に豚骨スープがよく絡んで美味い!
本日の登山の疲れを癒すために日帰り温泉「新浜温泉パナス」に立ち寄りました。
バリ島のリゾートをモチーフにした外観と内装で、非日常を味わうことができます。
これで翌日の登山も頑張れそうです。
剣山の登山を終えて
今回は徳島県にある剣山に行ってきました。
剣山は学生の頃から行きたいと思っていた場所であったため、今回実際に行くことができて感動でした。
GW期間中に行ったということもあり、稜線全体にまだ色が付いていない状態だったので、稜線全体が緑色に染まる夏の時期にも行ってみたいですね。
今回は日帰りで登山しましたが、1泊2日で剣山から三嶺まで縦走できるコースもあるらしいので、日帰り登山では物足りないというハイカーには是非挑戦してみてはいかかでしょうか。
兎にも角にも、剣山は日本百名山に選定されているということもあり文句のつけようもない名峰でした。全国から登山客が集まる理由も良く分かります。
剣山頂上ヒュッテは最高レベルの山小屋であるという噂もあるため、いつか宿泊してみたいですね。