2023年5月3日
愛媛県にある石鎚山に行ってきました。標高は1,982mです。
四国および西日本の最高峰でもあり、日本百名山にも選定されています。
石鎚山という山は存在せず、天狗岳(標高:1,982)、弥山(標高:1,974m)、南尖峰(標高:1,978m)の3つのピークの総体山が「石鎚山」と呼ばれています。
日本七大霊山の一つで、山自体が神と崇められている神聖な山であるため、パワースポットとしても人気です。
今回のGW登山旅では「中国・四国地方の日本百名山を制覇」という目標を掲げており、本日の石鎚山を登頂すると目標達成になります。
快晴の中、西日本最高峰からの景色を眺める旅をしてきました。
石鎚山について
地図
今回は土小屋テラスを起点として、石鎚山を往復するコースで行きました。
コースタイム
- 07:41Start
- 07:43国民宿舎 石鎚
- 09:30ニノ鎖元小屋
- 09:57石鎚山
- 10:04石鎚神社頂上山荘
- 10:10石鎚神社
- 10:31天狗岳
- 12:03石鎚神社
- 12:03石鎚山
- 12:03石鎚神社頂上山荘
- 12:30ニノ鎖元小屋
- 14:06土小屋登山口
- 14:09石鎚神社 土小屋遙拝殿
- 14:14白石ロッジ
- 15:14石鎚神社 土小屋遙拝殿
- 15:15土小屋登山口
- 15:19国民宿舎 石鎚
- 15:23Goal
行動時間は、7時間42分です。
実際に歩いた登山ルートに関しては、YAMAPの活動記録も載せておきますので是非ご活用ください。
駐車場情報
土小屋駐車場(神社周辺) | 土小屋駐車場(終点) | |
写真 | ||
営業時間 | 日中(夜間閉鎖)※ | 24時間 |
台数 | 100台ほど | 200台ほど |
トイレ | あり | あり |
料金 | 無料 | 無料 |
足洗い場 | なし | なし |
Google Maps |
※時期により夜間閉鎖の時間が異なるため、詳しくはこちらをチェック
石鎚山 登山
迫力のある石鎚山の看板に迎えられ、石鎚神社を目指す
おはようございます。
GW期間ということもあり、駐車場が混雑するのを予想して前日から車中泊をしたのですが、早朝の時点ではガラガラでした。
本日でGW登山旅の最後の一座になるので、名残惜しさを噛み締めつつ気合い入をれていきます。
7時41分、土小屋駐車場(終点)から登山スタート!
序盤は舗装された普通の道路を歩いていきます。
気温はかなり低いですが、暖かい日差しが差し込みかなり快適。
登山開始から10分ほどで「国民宿舎 石鎚」に到着です。
この先から本格的な登山道になります。
登山道に入った途端に出現する巨大な石鎚山の看板。
さすが西日本最高峰を誇る山。迫力のある看板で登山客をお出迎え。
標高差は800mほど。難易度としては初級〜中級くらい。
登山歴2年目の僕の感覚としては、標高差が1,000mを超えてくるとややキツいといったところ。
所々に石鎚山の植物の特徴が書かれた案内看板が設置されています。
石鎚山について無知であるため、こういう看板の説明を読みながら登山ができると楽しいし勉強にもなりますね。
休憩スポットに到着です。
なんと、木々の隙間から石鎚山の山頂が見えました。
今からあの頂上まで登ると考えると心が躍りますね。
標高は1,600mほどですが、この時点で見晴らしは最高です。
山頂からの景色を楽しみにしつつ登っていきます。
ピンク色の花を咲かせている植物を発見!これはアケボノツツジですね。
この仲間には3つの変種があり、紀伊半島と四国にはアケボノツツジが、三重・滋賀以東にはアカヤシオが、九州にはツクシアケボノツツジが分布しています。
全体的に登山道はしっかりと整備されており、かなり歩きやすい。
登山道や景色が頻繁に変わり、歩いていて飽きない。
ひたすら登山道を登っていくと、開けた場所に出ました。
奥に見える標高の高い山は瓶ヶ森ですかね。
ひたすら登山度に沿って歩いていくと鳥居が設置されている分岐点(T字路)があります。
ここを右折すると石鎚ロープウェイ方面へ行くことができます。
今回は山頂方面に向かうため左折します。
分岐地点を越えるとすぐにニノ鎖元小屋があります。
ここは休憩所だけではなくトイレ(チップ制)も設置されています。
※この先には公衆トイレが無いため、トイレはこちらで済ませておきましょう。
この先も急登が続くため、しっかりと休憩して体力を回復させます。
この先は山頂まで無限階段が続きますが、一定のペースで登っていけば意外と大丈夫。
登りの人は左側通行、下りの人は右側通行なので注意。
山頂に近づくにつれてゴツゴツとした山肌が目立ってきます。
GW登山旅2日目に行った瑞牆山を思い出しますね。
山小屋が見えてきました。山頂までもう少し。
10時13分、石鎚山(弥山)山頂に到着しました。登山開始から2時間20分ほどかかりました。
写真を撮りながらゆっくり登っていましたが、意外と標準ペースでした。
山頂からはニノ森と堂ヶ森が鮮明に見えます。
空の青さと山の緑のコントラストが作り出す絶景は登山客を魅了します。
強風だった前日の剣山とは打って変わって、石鎚山は風がなく頂上で一休みするには快適です。
頂上には石鎚神社の奥宮(頂上社)があったため、登山の安全を祈願してお参りをしました。
山頂の頂上社、成就社、土小屋遥拝殿、本社の四社をあわせて石鎚神社といいます。
険しい岩場を乗り越えた先にある西日本最高峰の頂上から絶景を眺める
実は石鎚山の最高峰はこの弥山ではなく、奥に見える天狗岳となっています。
弥山から天狗岳までの岩場は初心者には難しいという情報があったため、本来は弥山まで登った後は引き返す予定でした。
ただ、なかなか四国方面に遠征する機会はないため、「行かない後悔より、行く後悔!」と自分に言い聞かせて天狗岳まで行くことを決意しました。
とは言いつつも、多くの登山客が「天狗岳まで行くか否か」で迷っている様子。
僕の前にいた一人の女性ソロハイカーが「私、こういう険しい岩場を登るの初めてなので、登り方教えてください!!」とベテラン男性ハイカーに頼み、勇敢に進んでいく姿を見て、「カッケェ…」と思わず声が出てしまいました。
手袋を装着して準備完了!さっそく天狗岳へ向けて進んでいきます。
初めは鎖を使用して急な岩場を降ります。
この場所は鎖が1本しかないため、登る人と下る人が分かれて交互に通行する形になります。
ゆえに、混み合う時間帯は渋滞する可能性が高いです。
細くゴツゴツとした登山道を進んでいきます。
バランスを崩して転落する可能性もあるので、手を使って重心を下げつつ進んでいきます。
手を使う場面が多々あるため、天狗岳まで行く際は手袋もしくは軍手等を持参した方が良いかもしれません。
試しに見下ろしてみると、かなりの恐怖感。
高所恐怖症の方は下を見ずに目の前の登山道のみに集中して先に進む方が良いかも。
10時47分、天狗岳山頂に到着しました。登山開始から2時間30分かかりました。
西日本最高峰ということもあり、山頂からは四国の山々を見渡すことができます。
山頂看板とパシャリ。山頂看板はステンレス製でかなり重みがあります。
登山道はすれ違い不可の場所や鎖を使用する場所もあり、場所によっては混雑するため、お互いに譲り合いながら進んでいきます。
弥山から天狗岳までは、片道15分ほどで行くことができました。
山頂のスペースは広いですが、GWということで大混雑。
時刻は11時30分。少し早いですが、良さげな場所を見つけて昼食にします。
本日はカップラーメン!絶景を見ながらの食事は最高です。
山頂には石鎚山荘という山小屋があります。
ここは売店や食事だけではなく宿泊もできます。(宿泊は完全予約制)
石鎚山荘で購入した登山バッジとパシャリ。
登山バッジに描かれている紫色の花はリンドウですね。
弥山と天狗岳に行くことができ本日のミッションは達成したので、ぼちぼち下山します。
今回はピストンコースであるため、帰りの行程は省略。
下山後に土小屋テラスで休憩する
せっかくの機会なので、下山後は売店と食堂がある土小屋テラスに寄ってみます。
1Fはカフェやモンベルが併設されており、2Fは食堂になっています。
山頂で昼食を食べたにも関わらず、2Fの食堂のメニューを眺めていたら急に空腹を感じたため、「石鎚そば(ニジマスの甘露煮入)」を注文しました。
山頂でラーメンを食べて、下山後にそばを食べる。今更ながら今日は麺類しか食べていないことに気付きました。
ニジマスの旨みが凝縮されていて、めっちゃ美味しい!
毎回思うけど、なんで登山後のご飯ってこんなにも美味しいのだろうか。
登山を始めた当初は山小屋でご飯を食べることはありませんでしたが、最近はせっかくだからご当地の料理を食べたいという気持ちが強くなっています。
1Fのカフェで食後のソフトクリームを購入。
疲れた体にソフトクリームの甘さが広がります。
ここで、弥山の山頂で出会った女性2人組と再度遭遇し、10分ほど話し込んでいました。
5日連続で車中泊をして体が限界を迎えていたため、GWの登山最終日となる今日はビジネスホテルを予約しました。
実は前日からビジネスホテルを探していたのですが、GW期間ということもあり、高額な部屋しか空いていませんでした。
ただ、「当日キャンセルも多いのでは?」と思い、登山後に調べてみると、案の定リーズナブルな宿を発見!
6日連続の車中泊も覚悟していましたが、なんとか回避できて良かった…。
部屋に到着後、本日の登山の振り返りをして眠りにつきました。やっぱり、ベッドは最高…。
石鎚山の登山を終えて
今回は愛媛県にある石鎚山に行ってきました。
弥山から天狗岳までの道のりは険しかったですが、それを乗り越えた先には絶景が広がっており、頑張って行った甲斐がありました。
今回の登山では、勇敢に天狗岳に挑戦しようとする女性ソロハイカーを見て勇気をもらったり、他のハイカーと喋って情報共有をしたりと刺激的な登山になりました。
改めて登山から得られることは多いと実感しました。
本日で2023年GWの登山は終了ですが、四国にはまだ知らない絶景が多くあると思うので、また四国に行く機会があったら他の山にも挑戦してみたいです。
2023年のGWも思う存分楽しむことができました。来年のGWは九州方面を旅してみたいな。